ビブリオバトルとは、お気に入りの本を持ち寄って、5分間で本の紹介をする。2~3分のディスカッションの後、どの本が一番読みたくなったかを、参加者全員で投票し、最多票「チャンプ本」を決定するゲーム。
ビブリオバトルは誰でも開催できる本の紹介コミュニケーションゲームです。「人を通して本を知る。本を通して人を知る」をキャッチコピーに日本全国に広がっています!
2007年に京都大学情報学研究科共生システム論研究室の谷口忠大氏によって考案された。氏は「ライトニングトーク」と呼ばれる短時間プレゼンを参考に、研究室の学生がそれぞれ読んできた本をプレゼンしあい、最も多くの学生が読んでみたいと思った本を決定する会を週に一度開催した。この勉強会がビブリオバトルのモデルであり、やがてカウントダウンタイマーを表示し、プレゼンの模様をYoutubeに保存する現在の形式が出来上がった。
2008年から地域や大学に広がっていき、2010年にはビブリオバトル普及委員会が設立された。京都大学、大阪大学、書店などで広がり、公共図書館でも開催された。2011年からは、高等学校、中学校、小学校にも広がった。また、2010年より大学生・大学院生を対象にしたビブリオバトル首都決戦が開催され、全国の大学へと拡大していった。宮崎大学においても2013年に首都決戦の予選会が開催された。2017年には宮崎大学から初めて首都決戦へ農学部の学生が進出した。
ビブリオバトルは、2012年「Library of the Year 2012」大賞を獲得し、図書館界からの注目度も高い。
【公式ルール】
【ルールの補足】
1. 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.
a.他人が推薦したものでもかまわないが,必ず発表者自身が選ぶこと.
b.それぞれの開催でテーマを設定することは問題ない.
2. 順番に一人5分で本を紹介する.
a.5分が過ぎた時点でタイムアップとし発表を終了する.
b.原則レジュメやプレゼン資料の配布等はせず,できるだけライブ感をもって発表する.
c.発表者は必ず5分間を使い切る.
3. それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う.
a.発表内容の揚げ足をとったり,批判をするようなことはせず,発表内容でわからなかった点の追加説明 や,
「どの本を一番読みたくなったか?」の判断を後でするための材料をきく.
b.全参加者がその場が楽しい場となるように配慮する.
c.質問応答が途中の場合などに関しては, ディスカッションの時間を多少延長しても構わないが,
当初の制限時間を大幅に超えないように運営すること.
4. 全ての発表が終了した後に「どの本を一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い
最多票を集めたものを 『チャンプ本』 とする.
a.自分の紹介した本には投票せず,紹介者も他の発表者の本に投票する.
b.チャンプ本は参加者全員の投票で民主的な投票で決定され,教員や司会者,審査員といった
少数権力者により決定されてはならない.
参加者は発表参加者,聴講参加者よりなる.全参加者という場合にはこれらすべてを指す.
作成 2011年4月4日図書
雑誌論文
など多数。CiNii( http://ci.nii.ac.jp/ ) などのデータベースで検索してみてください。