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医学部教授の「座右の書」: 退職された方

宮崎大学医学部教授の「座右の書」を、先生のコメント付きでご紹介します。先生方は、どのような図書を傍らに置いているのでしょうか。

布井博幸教授(小児科学)

「座右の書」といえば、その人のモットーというか、こころしている書物を言うのかと思いますが、どうも私はへそ曲りで、人はどんどん変わるものだ、変わることがもとめられているものだと思っているようです。その事をあまりはっきり本などもなく、困っていましたが、最近橘玲著『「読まなくてもいい本」の読書案内』という本を見つけました。
この本には長らく思いつかなかった複雑系をIBM研究所所長のマンデルブロー先生の「フラクタル理論」として数学的に明らかにしてきたこと、最近の炭水化物制限食事療法などを進化論的理解しようとしていること、脳科学が哲学や深層心理的理解を席巻していること、社会現象さえも功利主義などの理論で論じられるようになったことなどについて言及しています。コンピューターがなかった時代と現在のこと、形而上学的考えなどしか無かった時代の考え方が物質科学や進化論的に理解されようとしていることなど、時代が進むとその時代の考えで物事を理解していくものだ、理解が深まるというよりも、全く変わってしまうのだと理解させられた本です。
それぞれの時代に生まれ、周りの人を見ながら、その考えに染まり、育っていく子どもたちを見るにつけ、若い人のあり方が、その時代の混乱を見、自分なりに理解するという、基本的な脳機能で成り立っているのだなと思っています。脳というものはどうも環境と多くの誤解と思い込みで動かされていますが、このような謎を解き明かしていくことが、柔軟な考えのできる若い人たちで、その力で時代を切り開く(変わっていく)ことなのだと言っているようです。

嶋田紀膺子教授(小児・母性看護学)

長田直人教授(地域医療・総合診療医学)

白石裕子教授(地域・精神看護学)

服部葉月教授(小児・母性看護学)