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レポート・論文の書き方: 生成AIの利用

大学での文章の書き方「アカデミック・ライティング」やレポート・論文作成に関する図書、引用のルール、生成AIの利用についてまとめました。

レポートをコピペで書くことの問題点

※下記の回答は、いくつかの生成AIに何回か質問して得られた答えを職員が整理・まとめたものです。

レポートのテーマをWebで検索して検索結果に出てきたページの文章を自分のレポートにコピー&ペーストすることにはどんな問題があるか箇条書きで教えてください。


以下は、Webで検索した文章をコピー&ペーストして自分のレポートに使用することの問題点の箇条書きです。

  • 学習機会の喪失
    コピー&ペースト自体は深い理解を必要としないため、自分で考え、調査し、情報をまとめるという学びのプロセスを飛ばしてしまいます。これにより知識の定着や批判的思考能力の向上が妨げられるおそれがあります。
  • 倫理的な問題
    他人が作成した文章を自分のものとして利用することは誠実さと正直さを欠いており、倫理的・道徳的に問題があります。
  • 法的な問題 (著作権侵害)
    インターネット上の情報を無断で使用することは著作権侵害の可能性があり法的に問題があります。
  • 学術的不正行為
    大学や研究機関などアカデミックな世界では、他人の文章を無断でコピー&ペーストする行為は「剽窃(ひょうせつ)」や「盗用」とみなされます。これは学術的な不正行為にあたるため、発覚すると成績の取り消しや停学等の処分を受けるリスクがあります。
  • 信頼性の欠如による低評価リスク
    ネット上に存在する真偽不明な情報をそのまま利用するとレポート全体の質を疑われます。また、コピペをつなぎ合わせた文章はそのままでは一貫性に欠け読み手に違和感を与えます。内容の真偽を確認したり、自分の言葉で書き直す手間を惜しむとかえって低評価を受けるかもしれません。
  • 正当な評価の阻害
    評価者がコピー&ペーストに気付かなかった場合、執筆者は実力以上の評価を受ける一方で適切な指導が受けられません。また、全体の公正性が損なわれモラルの低下につながります。
  • 対外的な信用の失墜
    一般に公開する学術成果 (論文など)で不正行為や著作権侵害が発覚した場合、執筆者だけでなく所属機関の信用も失われます。

結論としては…

ネットからの情報を適切に引用・参考にすることは、学業において非常に有効ですが、それを無断でコピー&ペーストして提出するのは避けるべきです。自身の理解を深め、オリジナルのレポートを作成することが、最終的に自分のためになります。時間を節約する方法としてネットを利用する場合でも、情報の出典を明記し、引用のルールを遵守することが重要です。

レポート等に生成AIを使う際の注意点

※下記の回答は、いくつかの生成AIに何回か質問して得られた答えを職員が整理・まとめたものです。

大学生向けに、課題のレポートや論文作成等に生成AIを使う場合の注意点を箇条書きで説明してください。


大学生が課題のレポートや論文を書く際に生成AI(人工知能)を使用する場合の注意点を以下に箇条書きで示します。

  • 出典と引用の明示
    生成AIが提供した情報や文章を使用する場合は、それを明確に引用および出典明示することが重要です。そうしないと、盗用と見なされる可能性があります。
  • 自身のアイディアとのバランス
    AIはあくまでツールの一つです。自分自身の考えや分析を主軸に置き、AIが生成した内容だけに頼らないようにしましょう。
  • 信頼性の確認
    生成AIが提供する情報が必ずしも正確であるとは限りません。提供された情報は必ず信頼できる文献やデータと比較検証し、正確性を確認してください。
  • オリジナリティの保持
    学術の世界ではオリジナリティが重視されます。AIが生成した文章をそのまま使うのではなく、あくまで自分の言葉と視点で表現するよう努めましょう。
  • プライバシーとデータ保護
    AIへの指示を書く際は個人情報や機密情報を入力しないよう注意してください。
  • 契約やポリシーの確認
    生成AIの使用に関して大学や各先生が方針を定めている場合があります。必ず確認して違反することのないようにしましょう。
  • 倫理的な使用
    生成AIを不正行為に利用することは避けましょう (生成AIを利用しなくても、真偽不明の文章や自分の利益のために他人を誘導するような文章を書いて広めるようなことはしないようにしましょう)。
  • 依存リスク
    生成AIに頼りすぎると、自分のスキルが向上しません。生成AIは補助的な利用にとどめ、本質的なリサーチ能力、問題解決能力、論理的思考能力の向上を常に目指しましょう。
  • AIの限界の理解
    生成AIは万能ではありません。特に最新の研究や高度な専門知識が必要な内容に関しては、自分で研究を深めることが求められます。

生成AIの回答は次の点に気をつけて使えば便利だという意見もあります。

  1. 内容に間違いがないか自分自身でチェックする。
  2. あくまで参考とし、自分の考えを深める材料にする。

皆さんも考えてみてください。

※レポートや論文の課題の場合、生成AIの使用については先生の指示に従ってください。

生成AIに関する論文・記事

「生成AI」をキーワードに「医中誌Web」で検索すると論文が200件ほどヒットしました。「最新看護索引Web」ではヒットしませんでした (2025.04.24時点)。

医中誌Webなどの論文データベースではヒットした論文の本文を読めないこともあるため、デジタルコンテンツ配信サービス「メディカルオンライン」で生成AIについて書かれている論文・記事などを調べてみました。

パスファインダー情報

対 象:学生等

公開日:2025年 5月12日
※最終更新日はページ末尾に表示

データベース等の検索結果は全て公開日時点のものです。

作成者:宮崎大学附属図書館職員