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Cochrane Library (コクランライブラリー) の使い方: 収録DB&SR補足

国際的な非営利団体「Cochrane(コクラン)」が作成している質の高いシステマティック・レビューを提供しているデータベースです。

「Cochrane Libraryの使い方: 収録DB&SR補足」見出し

コクランライブラリーの収録データベース

トップページ右上の「Title Abstract Keyword」検索欄に「*」を入れてサーチアイコンをクリックすると、現時点で収録されているデータベースとその収録件数がタブ別に表示されます。タブをクリックしてデータベースを切り替えられます。各データベースの検索結果一覧画面の左側にフィルターがあり日付や言語、分野などで結果をさらに絞り込むことができます。

  • Cochrane Reviews ― コクランのシステマティック・レビューデータベース。 (Cochrane Database of Systematic Reviews)
  • Cochrane Protocols ―システマティック・レビューを作成する前に著者が準備する作成計画書(プロトコル)のデータベース。公開前のSRについて文献調査の手順や分析法が確認できる。
  • Trials ― ランダム化比較試験(RCT: Randomized Controlled Trial)などの臨床試験結果の論文データベース。CENTRAL(Central Register of Controlled Trials)とも言う。
  • Editorials ― エビデンスに係わる特定の主題についてコクランレビューや他の文献を紹介する総説的な記事。
  • Special Collections ― 特定の主題についてコクランレビューをまとめた特集。
  • Clinical Answers ― コクランのシステマティック・レビューを臨床現場向けの疑問とそれに対する回答という形で簡潔に要約したデータベース。Wiley社との提携コンテンツのためフルテキストの閲覧は有償。
  • More ― 「Health Systems Evidence」「Social Systems Evidence」という2つの外部データベースへのリンク。

コクランのシステマティック・レビューの特徴

コクランのSR詳細画面です。慣れないうちは画面右側にある「Contents」「About this Review」等から次の項目をチェックしてみてください。

「Plain language summary」「Version history」「Keywords (MeSH, PICOs)」‥ 詳細は右側の「Note」を確認 →

利用方法の詳細は「Home」>「ガイド・チュートリアル等」のリンク先から資料を確認してください。

PDFのダウンロード形式について

右上の「Download PDF」をクリックすると3つの形式が表示されます。

「Full」を選ぶと関連資料全てを含み50~100ページ以上の量になります。
「Standard」で30~100ページ程度、「Summary」が4ページです。

パスファインダー情報

対象: 宮崎大学教職員・医学部学生

公開日:2023年8月23日
※最終更新日はページ末尾に表示

データベース等の検索結果は全て公開日時点のものです。

作成者:宮崎大学附属図書館職員

参考: 外部サイト

Note: 用語説明

Plain language summary (日本語では「一般語訳」)

Abstract (論文の抄録) を医療関係者以外にもわかりやすい言葉で書いたものです。コクランは患者本人や支援者 (家族など) 向けの情報発信にも力をいれていて、全てのコクランレビューにPlain language summary が付記されています。最近のサマリーは抄録と同様に「背景」「目的」「研究の特性」「主要な結果」「エビデンスの質」「結論」といった構成で書かれています。コクラン日本支部のボランティアにより日本語訳がつけられていることもあります。

Version history

システマティック・レビューは何年かおきに新しい研究を追加した改訂版を作成し、内容を最新に保つようにしています。バージョンによって結論が変わっていることもあり、表示しているのが最新版でない場合は注意文が表示されます。Version history をクリックすると過去の改訂状況を確認できます。

Keywords (MeSH, PICOs)

この論文に付与されたキーワードを確認できます。「MeSH」はPubMedの検索用統制語です。