近年、オープンアクセス誌の増加に伴い、高額な論文掲載料を得ることを目的とした悪質な学術雑誌いわゆる「ハゲタカジャーナル」が問題となっています。
ハゲタカジャーナルは査読誌を装いながら、ほとんど (あるいは全く) 査読を行わず論文を受理し、高額な掲載料を要求してきます。
いったん投稿した論文は他紙に投稿できないためハゲタカジャーナルに論文を投稿してしまうと、大切な研究の成果が正当な評価を受けられず、研究者には大きな痛手となります。
ハゲタカジャーナルを避けるためのチェックリストや見分けるコツが公開されていますので、論文の投稿先について迷った時は参考にしてください。それでも迷う場合は右側に表示されている相談窓口へご連絡ください。附属図書館で研究分野の近い先生に確認を取るなどサポートを行います。
ホワイトリストに掲載されている学術雑誌はハゲタカジャーナルではないと考えられており、論文投稿先として推奨、推薦可能なリストですが、万全ではありません。注意文をご確認ください。
ホワイトリストは万全ではありません。併用してThinkCheckSubmitも確認してください。
適正な学術雑誌でもWebサイトを乗っ取られ研究者が偽サイトに論文を投稿してしまったり、経営権が移行してハゲタカジャーナル化する場合があります。
ホワイトリストの検索は雑誌タイトルとISSN (International Standard Serial Number: 国際標準逐次刊行物番号) の両方で確認してください。ISSNは数字8ケタで表される雑誌の国際的な管理番号です。同じ雑誌でも冊子体と電子版でISSNが異なる場合がありますが、違う雑誌に同じ番号が付与されることはありません。
ハゲタカジャーナルは名の通った学術雑誌に似せた紛らわしい(あるいは全く同名の)タイトルをつけたり、Clarivate社のものではない独自基準の数値をImpact Factorと称して記載するなど巧妙な手口で、研究者を惑わせようとします。
タイトルが紛らわしい場合、ISSNが雑誌の識別に役立ちます。
ブラックリストに掲載されている学術雑誌はハゲタカジャーナルであると考えられています。投稿先として避けるべきリストですが、こちらもホワイトリストと同様に万全ではありません。多言語対応やWebページを更新する余裕のない小規模出版の学術雑誌が怪しまれてリストに加えられてしまったり、逆に新興のハゲタカジャーナルがタイムラグで掲載されていない場合があります。
参考としてブラックリストを掲載している団体の一つにリンクを貼っておきますが、ページ上部の「さらに調べる」タブに掲載している調査ツールでも各自でご確認ください。
対象:教職員、院生・学生
作成日:2022年10月14日 ※最終更新日はページ末尾に表示
データベース等の検索結果は全て作成日時点のものです。
作成者:宮崎大学附属図書館職員
他大学の注意喚起ページをいくつかご紹介します。