EBMと文献検索: EBM資料(2010年代)

PICO [P: Patient(患者)、I: Intervention(介入)、C: Comparison(比較)、O: Outcome(アウトカム)] はEBMのステップその1「患者の問題の定式化」で使われるClinical Questionの構成要素です。EBM実践の入門書としておすすめです。
　

臨床疫学は、個々の診療行為の正当性、有効性を担保するevidenceを導き出す方法論の基礎を成すものです。第1章にその定義、歴史、現状等がまとめられていて、さらにEBM理解に必須の研究手法「ランダム化比較試験」「メタアナリシス」「システマティックレビュー」等、臨床疫学の基本を押さえることができる入門書です。
　

第１章の50ページまでの内容がEBMです。研修医がEBMと向き合う一つの例として参考にしてください。

各章の後に「自分でやってみよう」という例題が付いていて取り組んでから解説を読むと理解が深まります。
　

文が明解で図表が大きくわかりやすいです。EBMの歴史的経緯がわかるPart1、基礎的内容解説のPart2は特に必読。研究・論文例は歯学中心。索引ページなし。

臨床の現場で生じた疑問(CQ: Clinical Questions)をEBMでどう実践していくのか、研修医と担当医の会話形式でわかりやすく書かれています。