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EBMと文献検索: EBMとは?

医学科4年クリニカルクラークシップI オリエンテーション

「EBMと文献検索: EBMとは?」見出し

 「EBM」とは?  / 調べる( 百科事典・辞書等  / データベース )  / EBMの歴史  / EBMの本 [  入門編  / 中級以上 ]  / Web上の情報源  / キーワード・分類記号   

「EBM」とは?

EBM(evidence-based medicine)
エビデンスに基づく治療のこと。最善の科学的根拠/実証報告を基に、医療者の技能および患者の価値感や希望を考え合わせて、よりよい医療を目指す医療の実践様式のこと。

『Minds 診療ガイドライン作成マニュアル2020 ver.3.0』重要用語集 p.387 (PDF) より

※「EBM ≠ Evidence」です (Evidenceのみで治療方針を決めるわけではないことに注意しましょう) 。

百科事典・用語辞典・辞書等でEBMについて調べ、概略をつかむ

​調べたい事柄についてよくわかっていない場合は、いきなり図書を探すより、まず事典や辞書等で概略をつかむようにします。専門分野の事典があればそれを調べ、なければ一般的な辞書・事典を探します。このとき関連用語や検索に使用するキーワードもチェックしておきます。

※流行語や新しい概念を表す言葉は辞書・事典に収録されていないことがあります。

参考: 学内で読める専門事典
参考: Webで公開されているEBM用語事典

宮崎大学で紹介する代表的な百科事典・辞書ツールは次のとおりです。今回のような場合は、まず「EBM」「Evidence Based Medicine」「根拠に基づく医療」などの言葉で検索します。

※作成日時点で「EBM」を検索すると収録されている複数の事典・辞書の「EBM」「根拠に基づく治療」の記事がヒットしました。


※作成日時点で「EBM」を検索すると、収録されている複数の事典・辞書の「EBM」「根拠に基づく治療」の記事がヒットしました。「JapanKnowledge」と「コトバンク」で同じ事典・辞書等を収録している場合があります。


データベース等でEBMについて書かれた論文・記事を調べる

辞書・事典類で概略をつかんだら、さらに理解を深めるためにデータベースで本文まで読める記事をたくさん読んでみてください。
(契約していても発行日から一定期間経過しないと読めない記事があります)

※特定の雑誌の巻号の本文を網羅的に (または大量に) ダウンロードすることはできません。提供先はそのような行為を検知すると宮崎大学からのアクセスを遮断します。コンテンツが一定期間、大学全体で使えなくなってしまいますので注意してください。

メディカルオンライン記事のおすすめ

◇EBMについての本や論文を多数執筆している著者名で検索
「南郷栄秀」で検索するとEBMについての解説記事が多数ヒットします。

◇「研究論文がわかる基礎講座」1~12
『歯界展望』 Vol.121, no.4(2013.4)-Vol.123, no.3(2014.03) に毎号連載されていた角舘直樹先生の連載記事。EBMに関する様々な事項をわかりやすく解説していてお勧めです。
「研究論文がわかる基礎講座」または、著者名「角舘直樹」で検索するとヒットします。

◇『EBMジャーナル』中山書店 Vol.1, no.1(2000.1)-v.9,no.6(2008.11)
 [ ホーム > 文献 > タイトルで探す(A-J)> EBMジャーナル ]


たくさんの記事を読むうちに、読みたいけど本文へのリンクがない論文や医学分館で所蔵していない本が出てくることがあります。自費で複写料や送料を支払ってもよいという場合は、図書館Webサイトのweb版利用者サービスにMIDでログインし、文献複写(論文のコピー)や現物貸借(図書の借り受け)を申し込むことができます。

宮崎大学附属図書館OPACのweb版利用者サービス(MyLibrary) の ガイド

※校費で依頼する場合はその講座のIDで申し込み、備考欄に申請者の連絡先等をご記入ください。

EBMの本: 入門編

2020年代の所蔵図書を紹介します。書名に「エビデンス」「EBM」といった用語が入らず、その関連用語をタイトルにした本が多くなっています。

EBMについて探すときのキーワード・分類記号

キーワードで本や論文を探す場合

次のような語句が考えられます。

EBM、システマティックレビュー、メタアナリシス、ランダム化比較試験(RCT)、コホート研究‥
EBN(Evidence Based Nursing または Evidence Based Nutrition)、EBP(Evidence Based Practice)、‥

※「Evidence Based 分野名」「エビデンスに基づく 分野名」というタイトルの本がたくさんあります。宮崎大学附属図書館OPACで図書館の本を探すときは「EBM 知りたい分野」などでも検索してみてください。


分類記号で本を探す場合

← 分類記号は本の背表紙に貼られているラベルの1段目の数字(英数字)のことです。
図書館の本は分類番号順に配列することで内容の近い本が並ぶようになっています。


W26.5 医療情報学、保険情報学

WB102 臨床医学

パスファインダー情報

対象: 医学科生等
(クリニカルクラークシップ I ~)

公開日:2022年11月15日
※最終更新日はページ末尾に表示

データベース等の検索結果は全て公開日時点のものです。

作成者:宮崎大学附属図書館職員

EBMの歴史

   ・・・

  • 1990年、Haynesらによる構造化抄録の提案。
  • 1991年、カナダのマクマスター大学の内科医Gordon Guyatt (ゴードン・ガイアット)が自身が編集委員をつとめる『APC Journal Club』の編集コラムでEBMを提唱。
  • 1992年、Burton Roseらが「UptoDate」を作成。
  • 1993年、国際的な非営利団体「Cochrane Collaborate」が発足。
  • 1996年、CONSORT声明の初版 (RCT報告)
  • 1997年、PubMed 一般公開開始。
  • 1999年、QUOROM声明 (RCTに関するメタアナリシスの報告項目の策定)
  • 2000年、抄録誌『医学中央雑誌』を基にしたオンライン検索サービス「医中誌Web」開始。
  • 2000年、MOOSE提案 (観察研究に関するメタアナリシスの項目の策定)
  • 2003年、STARD声明 (診断研究の項目の策定)
  • 2004年、GRADE提案 (エビデンスの質と推奨度のグレーディング)
  • 2009年、QUOROM声明に代わるPRISMA声明 (システマティック・レビューおよびメタアナリシスの報告項目の策定)

   ・・・

Web上の情報源

EBMの本: 中級以上

参考

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